AIで「自動更新ブログ」を作った全記録【Claude Code×GitHub Pages・固定費は年1,800円だけ】
この記事は、あなたが今読んでいるこのサイトそのものを、どうやって作ったかの実録です。「AIで放置型のブログを作る」とよく言われますが、実際どこまでできて、何にいくらかかり、どこでつまずくのか——自分でやった一次情報として、できるだけ正直に書きます。
結論を先に言うと、毎年かかる固定費はドメイン代の約1,800円だけ(サーバー代0円)、構築は半日。ただし「公開=即収益」では当然なく、ここからが本番です。
作ったものの全体像
このサイトは、WordPressのようなブログシステムを使っていません。構成はとてもシンプルです。
- 記事:テキストファイル(Markdown)で書く
- サイト生成:自作のスクリプトがテキスト → HTMLに変換
- 公開:GitHub Pages(無料ホスティング)で配信
- 自動化:書き溜めた記事を1本ずつ自動で公開する仕組み
この「軽さ」が、サーバー代0円と放置運用のしやすさにつながっています。
なぜWordPressにしなかったのか
一番よく聞かれそうなところなので先に書きます。理由は3つありました。
1つめは費用。WordPressを動かすにはサーバーが要ります。月数百円〜千円程度でも、収益ゼロの期間が長い前提だと、それが焦りになる。0円で回せるなら、時間を味方にできます。
2つめは壊れにくさ。WordPressは便利な代わりに、プラグインの更新や脆弱性の対応がついて回ります。放置したい仕組みに、放置できない部分を抱えたくなかった。
3つめは自動化のしやすさ。テキストファイルを置けば記事になる構造なら、「書き溜めて、1本ずつ出す」がそのままプログラムで書けます。管理画面をロボットに操作させるより、はるかに単純で壊れにくい。
逆に言えば、デザインを凝りたい人や、スマホから記事を書きたい人にはこの構成は向きません。私は「軽さと自動化」を取りました。
使ったツールと費用(正直な内訳)
| 項目 | 内容 | 費用 |
|---|---|---|
| AIアシスタント | Claude Code(構築作業の相棒) | 利用プラン分 |
| ホスティング | GitHub Pages | 0円 |
| 独自ドメイン | .net をCloudflareで取得 | 約1,800円/年 |
| アクセス解析 | Cloudflare | 0円 |
| メール配信 | Buttondown(無料枠) | 0円 |
| サイト生成 | 自作スクリプト(追加ソフトなし) | 0円 |
つまり毎年の固定費はドメイン代だけ。月あたり150円、缶ジュース1本分です。内訳の詳細は 運営費を全部公開した記事 にも書きました。
構築の流れ(実際の手順)
1. 記事を「テキスト」で書ける仕組みにした
ブログ管理画面を使わず、テキストファイルを置けば記事になる形にしました。これだと量産も自動化もしやすい。Claude Codeとは? で触れたように、こうした"仕組みづくり"はAIが得意とするところです。
2. テキスト → サイトに変換する部分を作った
タイトルや日付などの情報を読み取り、記事ページ・トップページ・サイトマップ・RSSを自動生成するようにしました。ここはAIにコードを書いてもらい、動かしながら微調整。
追加のソフトを一切入れず、パソコンに最初から入っている機能だけで組んだのがポイントです。依存するものが少ないほど、後で壊れにくい。この判断は、あとで効いてきました。
3. GitHub Pagesで無料公開した
できあがったファイルをGitHubに置き、Pagesで公開。独自ドメインを当てる作業は、DNSとHTTPSのあたりで少し手が止まりました。詰まりどころは 独自ドメイン接続でつまずいた3点 に詳しく書いています。
4. 「自動で1本ずつ公開」する仕組みにした
あらかじめ書いておいた記事を、決まった曜日に1本ずつ取り出して公開する仕組みを用意。これで「手を動かさなくても更新が続く」状態になります。
ここで意識的に入れたのが、推敲を通した記事しか公開されない関門です。自動化すると、つい「書くのも全部自動で」と考えたくなる。でも中身のチェックを飛ばすと、薄い記事が自動で世に出続けることになります。それは最悪の自動化です。
つまずいたポイント(リアルな話)
- 文字化け:日本語の出力が崩れる問題に最初ぶつかりました。Windows特有の事情で、文字コードを指定して解決。
- 独自ドメインの反映待ち:DNSやHTTPS証明書の発行に時間がかかる。焦らず待つのが正解でした。
- アクセス解析が0のまま:設置したのに数字が動かない。原因は広告ブロックによる遮断で、計測方法そのものを変えて解決しました。
- 「自動化=放置で儲かる」ではない:仕組みは作れても、読まれて収益になるのは別問題です。
作ったあとに起きたこと
ここが、この手の記事にはあまり出てこない部分です。
作った仕組みは、静かに壊れます。 実際、公開の自動化が1ヶ月以上まるごと止まっていたのに、私はしばらく気づきませんでした。原因は、実行用の設定ファイルの改行コードがWindowsの想定と違っていたという、ごく些細な形式の違いです。エラーはログの中に溜まっていましたが、そのログを誰も読んでいなかった。
この経験から言えるのは、自動化で本当に必要なのは「動かす仕組み」より「止まったと気づく仕組み」だということです。作った直後は誰でも動作確認します。問題は、うまくいって安心したあとの数週間。そこで静かに壊れる。
今は、状態を見れば異常が分かるようにしてあります。それでも見なければ意味がないので、月に一度は確認する、と決めました。
正直な現在地
ここまでで「器」は完成しました。でも器ができただけで、収益はまだ立っていません。これは誇張なく事実です。
現在の実数——アクセス、購読者、収益、費用——は 運営記録 のページで、加工せずそのまま公開しています。良い数字も悪い数字も、動いたら更新します。
ブログがお金を生むには、
- 記事が検索エンジンに評価されてアクセスが集まる
- 広告やアフィリエイトの仕組みを正しく載せる
という段階を、時間をかけて積み上げる必要があります。なぜ収益化を先に急がなかったかは この記事 に書きました。
まとめ
- 自動更新ブログは、サーバー代0円+ドメイン代(年1,800円)で作れる
- 構築はAIの助けでかなり時短できる。半日で公開まで到達した
- WordPressを避けたのは、費用・壊れにくさ・自動化のしやすさが理由
- ただし作った仕組みは静かに壊れる。「気づける仕組み」まで含めて設計するべきだった
- そして「作った=稼げる」ではない。ここからの積み上げが本番
このサイトは、その積み上げをリアルタイムで記録していく実験場です。うまくいかなかったことも、そのまま書きます。