個人ブログの運営費を全部公開する(結局いくらかかるのか)
「ブログは無料で始められる」とよく言われます。半分本当で、半分は言葉足らずです。実際にこのサイトを立ち上げて運営してみて、何にいくらかかっているのかを、隠さず全部出します。これから始める人が、現実的な金額感を持てるように。
結論:年間およそ1,800円。それだけ
先に答えを書くと、固定でかかっているのはドメイン代の年1,800円ほど。それ以外はゼロで回っています。月にならすと150円。缶ジュース1本分です。
内訳
必ずかかるもの
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 独自ドメイン | 約1,800円/年 | .net を原価販売の業者で取得。更新も同額 |
固定費はこれだけ。意外に思うかもしれませんが、本当にこれだけです。
ゼロで済んでいるもの
- サーバー代:無料のホスティングを使っているので0円。仕組みは GitHub Pagesの記事 で触れています。
- サイト構築:自作の仕組みで作ったので0円。
- SSL(暗号化):無料で自動付与。
「サーバー代が毎月かかる」と思って身構えていたので、ここが0円なのは正直うれしい誤算でした。
では「無料」じゃないものは何か
お金はかからない。でもタダではない。かかっているのは別のコストです。
時間
立ち上げに半日、記事を1本書くのに数時間。お金は使わなくても、時間は確実に使います。「無料で始められる」の裏側は「自分の時間を投じる」ということ。ここを言わない解説が多い気がします。
学習
ドメインの繋ぎ方、公開の仕組み。最初は分からないことだらけで、調べる手間がかかりました。今はAIにかなり助けてもらえますが(Claude Codeの話)、それでもゼロではない。
固定費を月150円に抑えると、何が変わるか
金額の小ささ自体より、それが判断に与える影響のほうが大きいと感じています。
ブログは、始めてから成果が出るまでに数ヶ月かかります。この「収益ゼロの期間」に何が起きるかというと、焦りです。そして焦ると、たいてい良くない判断をします。中身の薄い記事を量産したり、読者がいないうちから広告を貼ったり。
ここで、月に千円払っている人と、月150円の人では、耐えられる時間が違います。前者は「早く回収しなきゃ」と考え、後者は「まあ、缶ジュース1本だし」と考えられる。コスト構造が、取れる戦略を決めてしまうわけです。
私が収益化を急がずに済んでいるのも、この構造のおかげです(その判断の詳細は あえて収益化を急がなかった話 に書きました)。もし月数千円かかっていたら、たぶん同じ選択はできていません。
「無料」を選ぶときの判断基準
無料のサービスを使うかどうかで、私が見ているのは1点だけです。そこを離れるときに、積み上げたものを持ち出せるか。
このサイトの記事は、すべて手元のテキストファイルとして残っています。仮に公開先のサービスが使えなくなっても、別の場所で公開し直すだけで済む。中身が自分の手元にある限り、器は取り替えがきくわけです。
逆に、記事がサービス内部にしか存在しない形だと、そのサービスと運命を共にします。無料であることより、こちらのほうが重要な判断軸だと考えています。
逆に、削らなかったもの
安さを優先しつつ、ここは削らないと決めた部分もあります。
独自ドメイン(年1,800円)です。無料のサブドメインでも公開はできますが、そうしなかった。理由は、将来の引っ越しやすさです。無料のサービスに紐づいたアドレスは、そのサービスを離れる時に全部失います。積み上げた資産が、他人の都合で消える可能性を残したくなかった。
年1,800円は、その保険料として妥当だと判断しました。
有料にすべきか迷うもの
ここは正直、まだ答えが出ていません。
- 有料テーマ・デザイン:今は無料の手作りで十分。凝るなら検討。
- 広告・解析の有料ツール:規模が出るまで不要。無料で足りる。
結論として、始めるだけなら年1,800円で十分。お金で時間を買いたくなったら、その時に足せばいい。
これから増えるかもしれない費用
今後、条件によっては足す可能性があるものも書いておきます。
画像素材。今のところ記事に写真やイラストを使っていないので0円ですが、読みやすさを上げるなら有料素材を検討することになります。
メール配信の有料プラン。今は無料枠で足りていますが、購読者が増えれば有料に移る必要が出ます。これは「増えたら払う」類の費用なので、むしろ歓迎すべきコストです。
逆に、サーバー代だけは今後も0円のままの見込みです。この構成を選んだ最大の理由がそこにあります。
まとめ
- 固定費は年1,800円(ドメイン代)だけ。サーバー代は0円で回せる
- ただし「無料」の裏には、時間と学習というコストがある
- 凝った投資は、規模が出てからで間に合う
お金の心配で止まっているなら、その心配はほぼ要りません。むしろ投じるべきは時間のほうです。